人間の意識は二つの世界にある

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できるだけシンプルに、そしてわかり易く、かつ実用的に「気というもの」を活用する方法というようなお話をしていきたいと思います。

まず「気」というのはどういうものかといいますと、非常に漠然としているものでありまして、みんなわかっているようで、まるでとらえどころのないものですから、人によってそのとらえ方は個々に千差万別でありましょう。

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そこでまず第一にこの「気」というものはどういうものかということを定義づけてみたい。

「気とはロゴス界を表現せしめている力のことである」

我々の日常の意識というものは通常普通の人々は、外界に向かって働いている意識のことしか考えていないし、意識というのはそのためのものだけだというふうに考えているのが普通です。ところが、人間の意識状態というものは、外へ向かって働いている場合と内に向かって働いている場合と、二面があるのです。

そして外に向いている場合というのは、我々の五感的知覚を伴って意識状態が流れていることであり、これをうちの会ではロゴスの世界と呼んでいます。こういうことを般若心経では「眼、耳、鼻、舌、身、意」と、これは意識も入っているので六つですが、五感とよぶものがこの中にあります。

この五感というものが伴わない、あるいは、それが薄れていってしまって内の方へ自分の意識が向いているというのをカオスの状態といいます。外に向かっている意識をロゴス的世界といい、内に向かっている意識をカオス的世界といいます。

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